SNSの時代となり、顕著に現れてきた日本人のアンチ力。日々有名人のゴシップ記事には、アンチコメントが溢れている。日本人のアンチコメントは2種類あり、「正面から否定するアンチコメント」と「ネタとして馬鹿にするアンチコメント」に分かれる。特に後者が日本人のアンチコメントの特徴と言える。更に後者は拡散力も凄まじく、SNS上全体で対象者を小馬鹿にする風潮を作っていく。一度拡散が始まればアンチコメントの連鎖は止まらない。そしてそのアンチコメントは日本全体に浸透し、スポンサーの降板、活動休止とまで追い込んでいく。ここまでが一連の流れであり、アンチコメント作成者・拡散者のゴールでもある。もはや一種のイベント、お祭り事としてアンチコメントに取り組んでいるという段階まで来ている。何故ここまで日本人のSNSでのアンチ力は凄まじいのか。それは日本人の国民性が大いに関係していると考える。「有名人への嫉妬」「自分の生活への不満」「面と向かっては意見を言えない」「陰口文化」などがSNSでのアンチ力に繋がっているのではないだろうか。更には治安が良く、携帯を触る暇な時間が多いというのも要因だと考えられる。また自分自身の上昇志向が低く、他人を蹴落とす事で自分の価値を高めようとするマインドも日本人には非常に多い。またそれなりに頭も良い為、アンチコメントのクオリティも高く、他人の揚げ足を取るのが非常に上手い。個人的には、これらの中でも「面と向かっては意見を言えない」という国民性がアンチ力に拍車をかけていると考える。日々の日常生活で思ったことを口に出せずに溜め込んでいる為、匿名が許されるSNSでアンチコメントを作成し日々の鬱憤を発散している。もし本気で日本人のアンチ力を抑制するのであれば、開示請求を手軽なモノにし、誹謗中傷の罪を重くしたら良いと思う。例えば、行き過ぎたアンチコメントをした場合、実名が公表され重い罪が課せられるとなれば、安易にアンチコメントを書き込めなくなると思う。最近では、嘘のゴシップ記事が拡散されるなど収集がつかなくなってきているので、一度アンチ力を抑制した方が良いのではないだろうか。有名税だから仕方ないと言う人もいるが、ここまで高い有名税を払う必要は無いと思う。しょーもないゴシップ+アンチコメント一発でキャリアがぶっ飛ぶなんてあり得ないでしょ。