死にかけた経験があると、幸せ(幸福)のハードルが激下がりする。普段生きていると、
・仕事で出世しないとダメ。
・結婚していないとダメ。
・結婚して子供がいないとダメ。
など幸せのハードルが無意識に設定されている人が多いと思うが、死にかけた経験があると、これらの幸せのハードルが全て存在しなくなる。自分の場合は、
・海で溺れた。
・アルコール中毒で意識朦朧。
・粉砕骨折で搬送。
・腰痛で1週間寝たきり。
などで、「もしかしたら自分死ぬかも?」という経験を味わってきた。そして決まって死にかけた経験をすると、「ただ生きているだけで幸せなんだ」という思いを痛感する。仕事やプライベートでの悩みなんてものは、あくまで+αでの幸せのハードルであり、人間が求めすぎている幸せのハードルだと言える。ただ健康に、ただ生きることがどれだけ幸せな事か。死にかけた経験によって、この幸せの原点に気付くことが出来る。健康な状態で好きな物を食べて飲んで、ぐっすり寝る事。これこそが最大の幸せであり、むしろこれだけでいい、これ以外はオマケであると。死にかけた経験が無いと、ただ生きているということに幸せを感じられなくなってしまう。そして幸せのハードルをムダに高く設定し、自分を追い込んでしまう。まさに人生の悪循環であり、すごく勿体無い。死にかけるという経験は辛く大変ではあるが、人生における幸せの原点に立ち返れる重要なターニングポイントとも言える。人生における全ての悩みなんてどうでもいいし、「ただ生きる」、これこそが最大の幸せである。