SNS社会の現代の象徴的な職業とも言える「インフルエンサー」1日あたりの携帯の使用時間が増えているともあり、テレビスターの芸能人よりも影響力を持っているインフルエンサーも多くいるレベル。具体的に言うと、Youtuber、インスタグラマー、ティックトッカー、ライバー、などがインフルエンサーに分類されますね。人気のインフルエンサーだとスポンサーとも多く契約し、サラリーマンよりも遥かに高い収入を稼いでいます。人によっては収入を公表しており、桁違いの額に驚愕したという方も多いと思います。そんなインフルエンサーのコンテンツを見ていて気になるのが、コメント欄に「楽して稼いで羨ましい」「仕事辞めたい」というニュアンスのコメントが多くあること。まぁ確かにコンテンツを視聴する側から見ると、こんな動画を配信するだけで月に数百万なんて...。と思ってしまう気持ちはよく分かります。そして今の自分の仕事に悲観し、インフルエンサーに憧れる気持ちもよく分かります。ただ、1度冷静になって真剣に考えてみて欲しいとも思うんですよね。インフルエンサーは本当に楽で羨ましい職業なのか?と。そもそも自分の姿を撮影して世間に配信出来ますか?それもただの写真ではなく、トークをしたり、食べたり、踊ったり、歌ったり、などなど...。そしてその動画を頑張って編集しなくてはいけません。仮にそれを配信出来たとしても、無名の自分の動画を見てくれる視聴者なんてゼロです。偶然見られたとしても、視聴回数なんて数回~数十回程度。まずここまでの道のりで99%の人は心が折れると思います。そしてこの険しい関門を突破してある程度の視聴数がついてきた場合、次に待っているのがコメント欄。SNS文化が当たり前に根付いている現代ともあり、コメント欄はとにかく言いたい放題。ポジティブなコメントもありますが、どうしても気になるのがアンチコメント。「面白くない」「可愛くない」「食べ方が汚い」「カラオケレベル」などなど...。もっとキツイコメントになると「キモイ」「〇ね」といったコメントもザラにあります。女性であれば性的なコメントが飛び交うこともよくあります。そしてアンチは基本的に粘着するので、コンテンツを配信する度にアンチコメントを書き込んできます。一般人はそもそもアンチへの耐性が無いので、1つ1つがグサグサ刺さってきます。このアンチコメントに耐え切れずに配信を辞めてしまうというインフルエンサーも沢山いますね。インフルエンサーとしてお金を稼ぐには、このフェーズを突破して多くの視聴数を集め続けなければいけません。一時的な人気(バズり)ではなく、継続的な人気を維持するというのも至難の業と言えますね。SNS社会ともあり、業界に参入するインフルエンサーの数も増え続けているので、その中で新規参入者が人気者になるのは宝くじの当選率並みといっても過言ではありません。そして人気者になったとしても、精神的なストレスにより引退するインフルエンサーも多くいるのが現状です。将来への不安・アンチコメントのストレスなど、精神的にタフでないとインフルエンサーを続けていくことは出来ません。こういった背景は画面には映らないですし、視聴者はキラキラしたコンテンツしか目にしていません。コンテンツなんてインフルエンサーという職業のほんの一部の要素にしか過ぎません。それ以外の要素を知りもせず、インフルエンサーを楽だと羨むなんて、むしろインフルエンサーを冒涜していると思います。趣味でSNSに写真や動画を配信するのは全然いいですが、インフルエンサーという職業は全くの別物と認識しなくてはいけません。個人的には、サラリーマンの方がインフルエンサーの数百倍楽な職業だと思っているので、収入の桁が違うことに何の疑問もありません。自分にはインフルエンサーは絶対に出来ないと自覚しているので、インフルエンサーを見て「仕事を辞めたい」とも一切思いません。むしろ、「インフルエンサーは凄いな」としか思いません。というかサラリーマンだってそこまで悪い職業でもないですよ。朝起きて会社に行って言われた仕事をやるだけで給料が貰えるなんて最高じゃないですか。「キモイ」「〇ね」なんて職場で言われたらハラスメントで上層部に報告出来ますし、インフルエンサーだと永遠に我慢ですからね。それでも本当にインフルエンサーが楽だと憧れるなら、1度やってみるといいです。全てが分かります。