#人間関係・心理

【私刑】SNSで晒して、いじめ問題は解決するのか?【→悪化する可能性も】

 SNSでの“晒し”という手法

最近では、いじめや暴行の映像をSNSで拡散し、世間の注目を集めて問題を明るみに出す流れが増えてきていますね。

それにより加害者が特定され、大炎上し、場合によっては退学や逮捕まで繋がるケースも。

拡散したアカウントは“救世主”のような存在として注目を集め、全国から同様の事案を次々に募集しています。

一見、教育現場のネックとも言える「いじめ」問題を、一瞬で解決しているように見えますが、

実際本当に、いじめ問題を根本的に解決しているのでしょうか?

 断片的な映像だけで判断できるのか

学生時代を思い返してもらうと分かると思いますが、

そもそも学校生活では、喧嘩や小競り合いは珍しくありません。

その原因は様々なものがあり、一瞬の感情による場合もあれば、複雑な人間関係による場合もあります。

もちろん一方的ないじめの可能性もありますが、背景が複雑なケースも多いので、

一見して、どっちが悪いかを判断できない場合もあります。

複雑な人間関係 、双方の言動 、積み重なったトラブル、様々な経緯を十分にヒアリングせず、

一方が提供した切り取られた暴行映像だけを拡散して、

詳細を何も知らない赤の他人が一斉に誹謗中傷し、

その結果、映像内で手を出している側だけが社会的に抹殺される。

本当にそれで、問題を本質的に解決したと言えるのでしょうか。

「SNSで晒す」が最優先になる危うさ

また一度SNSで晒すという手段を覚えると、

以降の人生において、コミュニティ内のトラブルが起きたとき、

「まず自分で解決する」ではなく 「SNSで晒す」 が第一の思考になってしまう可能性があると思います。

学生時代の後に待っている社会人生活では、学生時代における暴行や小競り合いは無いですが、

責任や上司のプレッシャー、時には厳しい言葉でお叱りを受ける場面もあります。

その度にSNSに晒すという手段が第一に頭に浮かぶようであれば、

人間関係において、自分を守る力・立ち向かう力は育ちにくくなると思います。

 SNS拡散は本当に安全か?

あとは、実はSNS拡散はリスクが大きいということ。

SNS拡散により、退学・逮捕まで繋がればいいですが、実際そこまで順調に進むのは超レアケースです。

現実は、中途半端な拡散に終わるパターンが多くなると思います。

その場合、拡散された側からの逆恨み、報復、学校内での噂など、自分の立場を更に苦しめることになります。

このようにSNS拡散には、大きなリスクを伴います。

 いじめの解決方法は他にもある

自分も学生時代にいじめられたことはありますし、殴り合いの喧嘩をしたこともあります。

人間関係に悩んだ辛い時期もありましたが、自分なりに考え、親にも相談をして、何とかその環境を生き抜いてきました。

いじめの解決方法としては、

・自分を強く持つ、別に1人でもいい。

・立ち向かうこと、言葉で意思表示。

・親や先生に相談。

・どうしても耐えられないなら環境を変える、転校。

が挙げられます。

実はこれは社会であっても同じで、社会人の場合、

・自分を強く持つ、別に1人でもいい。

・立ち向かうこと、言葉で意思表示。

・親や先生に相談。(同僚や上司に相談)

・どうしても耐えられないなら環境を変える、転校。(転職)

となります。

自分が出来るいずれかの方法で解決に近づくことは可能ですし、

リスクを考慮しても、SNSで晒す方法がこれらよりも明らかに優れているとは思えません。

 「証拠を残す」と「晒す」は別

とはいっても、音声や映像といった物が証拠になるのは間違いありません。

親や先生などの第三者からしても、証拠があれば格段に動きやすくなります。

あくまで音声や映像は証拠として利用するべきであり、SNSでの拡散は得策では無いと思います。

一度拡散すると止めることが出来ないですし、どんな結果になるかも分かりません。

場合によっては取り返しのつかない状況にもなる可能性がありますし、

あくまで音声や映像は、身近な第三者への証拠として利用するべきだと思います。

結論:SNS私刑は「いじめ」の根本解決になりにくい

SNSで晒せば、一発で「いじめ」問題が解決する。

「いじめ」問題は、実際そんな単純な話ではありません。

複雑な人間関係、 お互いの感情、置かれた環境など様々な要因が絡み合った問題であり、

断片的な動画をインフルエンサーに提供しSNSで拡散、 世間の裁きに委ねても、希望通りの展開になるとも限りません。

場合によっては、更に自分を苦しめる展開にも繋がりますし、その大きなリスクも冷静に判断しなくてはいけません。

いじめの解決へ向かう道筋としては、

・自分を強く持つ、別に1人でもいい。

・立ち向かうこと、言葉で意思表示。

・親や先生に相談。

・どうしても耐えられないなら環境を変える、転校。

これらを主軸として、自分は何が出来るのかを考えていくべきです。

SNS拡散には大きなリスクが伴いますし、「晒して解決」という思考には一度慎重になるべきだと思います。

社会に入っても厄介な人間関係はありますし、

そういった環境にどう対応していくのか、というスキルを学生のうちに身に付けておくべきだとも思います。

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