自分が平成初期生まれともあり、今の職場の上司達はほぼ昭和世代だ。中でも取締役が最年長で昭和29年生まれのゴリゴリのTHE・昭和世代。自分より少し上の先輩達は、昨今の「令和ハラスメント時代」に頑張ってフィットしようとしているが、THE・昭和世代の取締役は、フィットどころかそもそもハラスメント自体がピンと来ていないレベル。先が長くない取締役ともあり、周囲の社員は呆れて注意するぐらいだが、事務所での日常会話において、取締役の口からは日々ハラスメントワードが炸裂している。女性に対してもお構いなしで、「ババア」「デブ」あたりが定番フレーズ。「下ネタ」も当たり前。たまに気を遣っているのか、「年がいっている(ババア)」「丸い(デブ)」と言い変えることもあるが、こちらからすると大差はない。また部下がミスをした時は、基本的には笑って許してくれるが、許せないミスをした時は、今の時代では聞き慣れないボリュームで怒鳴り散らす事がある。(年に2,3回) 自分は目撃したことはないが、数十年前までは平気で蹴られていたとの事。といった感じで、昨今の令和ハラスメント時代とは真逆の存在ともいえるゴリゴリのTHE・昭和世代。しかし間に挟まれる平成世代の自分からすると、今の令和にこそ取締役のようなスタイルが貴重であり重要だなとさえ感じている。逆に令和世代が昭和世代から学ぶことが沢山あるのではないかと。昨今の令和では「ハラスメント・コンプライアンス・平等」が最大のテーマとして浸透しているが、これは決して良いことばかりではない。昔に比べ平穏な世の中にはなっているが、相手を不快に思わせないような慎重な発言・行動が義務付けられていて、息苦しさが蔓延している。それにより、本当の自分をさらけ出すことが出来ずに精神を病んでしまう。相手を傷つけないようにし過ぎているが故に、精神が脆くなっている。というのが令和の特徴となってしまっている。そんな時代だからこそ、THE・昭和世代の取締役の存在は痛快であり、爽快感さえ感じることがある。誰もが気を遣っているお局様に対して「アンタもババアになったね~」「最近、丸くなったか?」と抵抗もなく言えるスタイルは、まさに最強。令和世代では「相手の容姿を揶揄する発言」が禁止されている為、思ったとしても口に出すことは許されない。平成世代の自分からすると、もはやTHE・昭和世代の取締役の方が正解とすら思えてくる。ババアにババアと正直に言っているだけであり、逆に内心ババアと思っているのに「まだまだお若いですね~」と気を遣っている方が狂気を感じますよね。また、時に怒鳴って本気で怒ってくれるというのも、かなり重要なシチュエーションと言える。理不尽に怒られるとしんどいが、自分に非がある場合は、自分の不甲斐なさを痛感し、成長に繋がるキッカケに繋がっていく。令和世代では、怒鳴られる回数は減っていき、逆に陰口で追い詰めていくという形に変わりつつあるので、大きな機会損失をしているなと感じる。このようにTHE・昭和世代の取締役は、思った事・やりたい事をそのまま実行している為、陰湿さが全く感じられないし、精神的なストレスも皆無と言える。令和世代は、この最後のTHE・昭和世代を目に焼き付けて、1度原点に立ち返るべきだと思う。自分が1番ハッとさせられたのは、取締役に「今の発言はハラスメントですよ~」と軽く注意したところ、「ハラスメントなんて面倒くさいな~、1回目はイエローカードでいいだろ~」と言われたこと。(自分がサッカー部ともあり) 確かに令和世代はあまりにも1発レッドが多過ぎるし、ゆえに「ハラスメント・コンプライアンス・平等」に縛られ過ぎてしまっている気がする。「ハラスメント・コンプライアンス・平等」は絶対厳守!と強制するのではなく、もっと寛容にしていく事で世の中がもっと気楽で明るくなっていくと思う。